近年は、海外出張の際にお客様ご自身がオンラインで航空券を検索・予約するケースが増えています。しかし、以下のようなトラブルに直面した経験がある方もいらっしゃるのではないでしょうか?
- 払い戻し不可の航空券を購入してしまった
- 乗り継ぎ時間が短すぎて次の便に間に合わなかった
- 台風などの影響で欠航が発生し、予定通りに渡航できなかった
こうしたトラブルが起きる背景には、海外航空券検索サイトが持つ仕組みが関係しています。多くの検索システム(当社のTRiP-Aを含む)は「安さ」や「速さ」を優先して航空券を表示するため、一見お得に見えるプランでも実際には出張に適さない条件が含まれていることが少なくありません。以下では、研究者の皆様が知っておくべき「3つの注意点」を解説します。
注意点1:払い戻し不可などの航空券条件に注意
多くの航空券検索サイトでは、最安値の航空券が目立つように表示されます。しかし、最安値には多くの場合「NONREF(払い戻し不可)」や「変更不可」といった制約が付きものです。
出張では思わぬスケジュール変更を余儀なくされることもありますので、航空券の価格と利便性のバランスを考慮することが大切です。
チェックポイント
- 購入前に航空券の利用条件を確認する。
- 出張スケジュールが流動的な場合は、払い戻し可能な航空券を選ぶ。
注意点2:乗り継ぎ時間に余裕を持つ
航空券検索サイトで提案される乗り継ぎプランは、「最少乗り継ぎ時間(MCT: Minimum Connecting Time)」を基準にしています。しかし、MCTを満たしていても、実際には乗り遅れリスクがある点に注意が必要です。
特にアメリカは最初の到着地(乗り継ぎ空港)で入国審査が行われるため、長蛇の列に時間を取られて乗り遅れた、ということはよく聞く話です。
チェックポイント
- 乗継時間が短い場合は、次便の利用を検討する。
- 経由空港を変更して探してみる。
注意点3:トラブル時のサポート体制を確認
台風やストライキによる欠航、スケジュールの大幅な変更など、予測できないトラブルが発生する場合もあります。こうした際に航空会社から提案される代替便では、用務に間に合わない可能性もあります。出発が迫った状況で、新しい航空券を見つけるのは容易ではありません。
航空会社のカスタマーセンターは混雑が常態化していて、特にフライト欠航が発生するようなときは電話が繋がらないことも多いため注意が必要です。