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海外で開催される国際学会の服装ガイド

海外出張のヒント

国際学会に参加する際の服装は、研究者としての印象を左右する重要な要素です。文化や開催地の気候、学会の雰囲気に合わせて適切な服装を選ぶことが大切です。以下では、国際学会に参加する際の基本的な服装ガイドを紹介します。

はじめに:服装は「研究者としての名刺」

海外の国際会議は、研究発表やディスカッションの場であると同時に、世界中の研究者との交流の場です。
服装は単なる外見ではなく、あなたの研究活動への姿勢や相手への敬意を示す大切な要素です。
特に初めて海外の学会に参加する場合や、学生・若手研究者の場合は、「どの程度フォーマルにすべきか」迷う方が多いでしょう。

結論から言えば、学術会議のフォーマル度は様々で、スーツ着用が求められる会議もあれば、比較的カジュアルな雰囲気の会議もあります。初日はフォーマル寄り(スーツやジャケット)で臨み、その後は現地の雰囲気に合わせてカジュアルダウンするのもいいでしょう。
本記事では、男女別・シーン別の服装アドバイスに加え、分野や開催国による傾向などを解説します。

国際会議で見られる服装の基本(男女別)

男性

  • スーツまたはジャケット+長袖シャツが基本。初日はネクタイ着用が無難。
  • 色はネイビーやチャコールグレーなど落ち着いた色合いが好まれる。濃い色はホコリが付着しにくい生地を選ぶと安心。
  • シャツは白や水色など淡い色のボタンダウンシャツが最適。柄は無地または控えめなストライプ。

女性

  • ジャケット+ブラウス+スカート(膝丈)またはパンツスタイルが定番。
  • ワンピースにジャケットを合わせるのも動きやすく好印象。
  • 色はベージュ、ネイビー、グレーなどシンプルなものが無難。

共通のポイント

  • 清潔感を第一に。シワやほつれは避け、靴は磨いておく。
  • 派手すぎる色柄やアクセサリーの使用、過度な露出は避ける。

分野別に見られる服装傾向

全体的な服装の雰囲気は、学会の分野によって特色があります。初めて参加する方は、周りの経験者に過去の学会の雰囲気を聞いておくと安心です。

  • 理工学系(工学・理学)
    スーツ着用率は低め。ジャケット+チノパン、ポロシャツなどビジネスカジュアルが多い。
    ただし発表者はジャケット着用が主流。
  • 医学・薬学系
    他の分野と比較するとスーツ率高め。開会式や発表では男女ともフォーマルが多い。
  • 人文・社会科学系
    ビジネスカジュアルが多い。ジャケット+個性的な色柄のシャツやスカーフでアクセントを加える人も。文化関連の国際会議では、民族衣装を取り入れる参加者も見られる。

共通のポイント

  • 欧米で開催される国際会議は、日本の学会と比べてかなり「カジュアル寄り」。男性はスーツ率が下がり、ジャケット+パンツのビジネスカジュアルや、リュックにスニーカーの参加者も。カジュアルな雰囲気の学会では、スーツ以外の服装も用意しておくといい。

シーン別服装ガイド

  • セッション(発表・聴講)
    ジャケット必須。靴は革靴やパンプス。規模の大きい学会では、意外と会場間の徒歩移動が多いので、歩きやすい履き慣れた靴が安心。
  • バンケット(懇親会)
    セミフォーマル。男性はスーツ+ネクタイ、女性はワンピースやセットアップ。写真撮影も多いため、華やかさを少し加えると良い。
  • エクスカーション(視察・観光)
    カジュアルかつ機能的な服装。歩きやすい靴、天候に応じた帽子や薄手の防寒具を用意。

季節や地域の文化に合わせた服装

  • 欧米の夏:屋内は冷房が強いため薄手ジャケットが必須。
  • 欧米の冬:屋外は防寒重視、室内は暖房が効きすぎることもあるので重ね着で調整。
  • 熱帯地域:通気性の良い服+冷房対策用のカーディガン。
  • 文化的配慮:中東や一部アジアでは肌の露出を避ける(七分袖やロングスカート)。

避けたい服装(NG例)

  • シワ・汚れ・色あせが目立つ服
  • 派手なロゴや極端にカジュアルなTシャツ
  • サンダルやスニーカー(観光以外)
  • 過度な香水やアクセサリー

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まとめ

国際学会に参加する際は、プロフェッショナルな印象を与える服装を心掛けましょう。ビジネスカジュアルを基本に、清潔感があり、シワになりにくい素材を選ぶことが大切です。学会の雰囲気に合わせて、カジュアルな要素を取り入れても構いません。また、会場内での移動やイベントに備え、履きなれた動きやすい靴を選ぶことも重要です。