中国政府のネット規制（いわゆる「グレートファイアウォール」）により、多くの海外サービスへのアクセスが制限されています。特によく日本で利用されていて中国国内からアクセスすることができないサイトには次のようなものがあります。

• Google関連サービス: Gmail、Google検索、Googleドライブなど
• LINE
• SNS: Facebook、Twitter、Instagramなど
• 動画サイト: YouTube、ニコニコ動画

中国ではこれらのサイトにアクセスできないため、代替手段を準備しておくことが重要です。

中国でもGmailやLINEを利用できるよう、以下の3つの方法を事前に準備しておくことが効果的です。どれも準備のしやすさやコストに違いがあるので、ご自身の出張の状況に合わせて選んでください。

1. VPN（Virtual Private Network）の利用

準備のしやすさ: ★★★（出発前にインストール）

特徴:

• VPNを使えば、GoogleやLINEなどの海外サービスにアクセス可能です。VPNはインターネット接続を暗号化し、中国の規制を回避して海外サーバーを経由します。
• 使う場所や接続方法を選ばず、Wi-Fiやローミング、SIM関係なく自由に使えるのが利点です。

デメリット:

• 接続が不安定になることがあり、速度が遅くなる場合も。
• 無料VPNは特に安定性に欠け、業務に適さないことがあるため、信頼性の高い有料VPNをおすすめします。

出発前に、NordVPNやExpressVPNなどの有料VPNをスマホやPCにインストールしておきましょう。

2. レンタルWi-Fiの利用

準備のしやすさ: ★★☆（事前予約・空港での受け取りが必要）

特徴:

• Wi-Fiルーター1台で複数のデバイスを接続可能。
• 手軽に利用でき、特にグループでの出張時にコストパフォーマンスが良いです。

デメリット:

• 持ち運びが必要で、バッテリーの充電も忘れてはいけない。
• 一日あたりのレンタル料金が発生し、長期出張ではコストがかさむことも。

GLOBAL WiFiで申し込む場合・・・
プラン選択時に「LINEやSNS、Google利用可能」と書かれているプランを選びましょう。
お申込みはこちら

Wi-Ho!Bizで申し込む場合・・・
プラン選択後、オプションから「中国VPN」を追加しましょう。お申込みはこちら

3. 海外ローミングの利用

準備のしやすさ: ★★★（設定変更のみ）

特徴:

• 日本の携帯電話会社（ドコモ、ソフトバンク、auなど）の国際ローミングを利用すれば、設定変更だけで現地のネット環境に接続可能です。GmailやLINEなどの海外サービスもそのまま利用できます。
• 日本の電話番号も引き続き使えるため、電話やメッセージも受け取りやすくなります。

デメリット:

• ローミング料金が高額になることがあり、特にデータ通信を多く利用する場合には注意が必要です。
• 長期滞在や大容量のデータ通信が必要な場合、コスト面で不利になります。

短期出張の場合、ローミングは最も手軽で準備が少ない方法です。

中国でGmailやLINEなどの海外サービスを使うには、VPNの利用、レンタルWi-Fi、海外ローミングなどの対応策が考えられます。それぞれの方法にメリット・デメリットがありますので、滞在期間や利用目的に応じて最適な方法を選んでください。出張前に準備を万全にし、中国でもスムーズに業務を進めましょう。