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【2025年最新】アメリカ入国をスムーズに!モバイルパスポートコントロール(MPC)の利用ガイド

アメリカ


忙しい研究者の皆さん、アメリカへの出張や学会参加の際に入国審査で時間を節約できる方法をご存知ですか?
米国国境警備局(CBP)の公式アプリ「Mobile Passport Control (MPC)」を活用して、入国手続きを簡略化し、待ち時間を短縮する方法を詳しくご紹介します。ビザ免除プログラム(ESTA)を利用する日本人研究者にも対応していますので、ぜひ参考にしてください。

モバイルパスポートコントロール(MPC)とは?

モバイルパスポートコントロール(Mobile Passport Control/MPC)は、アメリカ入国時の手続きをスマートフォンで簡略化できる米国税関・国境警備局(CBP)公式アプリです。アプリからパスポート情報や顔写真を送信しておくことで、空港到着後は専用レーン(MPCレーン)を使ってスムーズに入国できます。

これまでの入国審査では、長い列に並び、担当官とのやり取りが必要でしたが、MPCを利用すれば手続きの一部を事前に済ませられるため、待ち時間の短縮に効果的です。

2025年現在、アメリカの主要空港や一部の海外事前通関施設で利用可能となっており、ビジネス出張や学会などで時間を無駄にしたくない旅行者にとって便利なツールです。

MPCの主なメリット

  • 無料で使える(アプリ内課金なし)
  • 専用レーンで待ち時間を短縮
  • 家族の同時申請も可能(最大12名)

空港の混雑が気になる方や、できるだけスムーズに入国審査を済ませたい方におすすめです。

対象者

モバイルパスポートコントロール(MPC)は、アメリカ国籍またはカナダ国籍のパスポート保持者、および一部の外国人渡航者が対象となっています。日本からの渡航者の場合、ESTA(電子渡航認証)を利用した2回目以降のアメリカ渡航者である必要があります。

初めてESTAを使ってアメリカに入国する方は、MPCを利用できませんのでご注意ください。これは、入国審査官による初回の対面確認が必須とされているためです。過去に一度以上ESTAでの入国実績がある場合に限り、MPCの使用が認められます。

また、以下の条件も満たしている必要があります:

  • 有効なESTAを取得している
  • パスポートの情報が正しくアプリに入力されている
  • MPCに対応した空港または施設に到着予定である

なお、ビザで渡航する場合でも一部対象になることがありますが、旅行目的やビザの種類によって異なるため、事前に確認することをおすすめします。

利用可能な空港・海港等

2025年7月現在、35の米国国際空港、14のプレクリアランス拠点*、および4つの海港を含む52の場所で利用可能です。
*プレクリアランス:出入国管理において、相手国の空港に自国の入国審査官を派遣し渡航前に現地で入国審査を行う制度。

Abu Dhabi Zayed International Airport (AUH)
Atlanta Hartsfield-Jackson International Airport (ATL)
Aruba Queen Beatrix International Airport (AUA)
Bermuda L.F. Wade International Airport (BDA)
Baltimore/Washington International Thurgood Marshall Airport (BWI)
Boston Logan International Airport (BOS)
Calgary International Airport (YYC)
Charlotte Douglas International Airport (CLT)
Chicago O’Hare International Airport (ORD)
Cleveland Hopkins International Airport (CLE) NEW!
Dallas/Fort Worth International Airport (DFW)
Denver International Airport (DEN)
Detroit Metropolitan Airport (DTW)
Dulles International Airport (IAD)
Dublin Airport (DUB)
Edmonton International Airport (YEG)
Fort Lauderdale-Hollywood International Airport (FLL)
Halifax Stanfield International Airport (YHZ)
Honolulu Daniel K. Inouye International Airport (HNL)
Houston George Bush Intercontinental Airport (IAH)
Houston William P. Hobby International Airport (HOU)
John F. Kennedy International Airport (JFK)
Kansas City International Airport (MCI)
Las Vegas Harry Ried International Airport (LAS)
Los Angeles International Airport (LAX)
Miami International Airport (MIA)
Miami Seaport
Minneapolis-Saint Paul International Airport (MSP)
Montreal Trudeau International Airport (YUL)
Nassau Lynden Pindling International Airport (NAS)
Newark Liberty International Airport (EWR)
Oakland International Airport (OAK)
Orlando International Airport (MCO)
Ottawa International Airport (YOW)
Palm Beach Seaport
Philadelphia International Airport (PHL)
Phoenix Sky Harbor International Airport (PHX)
Pittsburgh International Airport (PIT)
Port Everglades Seaport
Portland International Airport (PDX)
Sacramento International Airport (SMF)
Salt Lake City International Airport (SLC)
San Diego International Airport (SAN)
San Francisco International Airport (SFO)
San Jose International Airport (SJC)
San Juan Airport (SJU)
San Juan Seaport
Seattle-Tacoma International Airport (SEA)
Shannon Airport (SNN)
Tampa International Airport (TPA)
Toronto Pearson International Airport (YYZ)
Vancouver International Airport (YVR)
Winnipeg James A Richardson International Airport (YWG)

利用方法

  1. App StoreやGoogle Playから「CBP Mobile Passport Control」アプリをダウンロード。
  2. アプリ内で渡航者のプロフィールを作成後、パスポート情報・渡航情報・税関申告をを入力しデータを保存。
    パスポート情報はカメラで読み込むことができます。
  3. ・・・・・ アメリカへ渡航 ・・・・✈

  4. アメリカ到着後、アプリ内で顔写真を撮影してアップロード。
  5. 4時間有効な「MPC領収書」が表示されるので、時間内にMPC専用レーンに進み、CBP審査官にパスポートおよびMPC領収書を提示して入国審査を受けます。

MPCを使う際の注意点

MPCは便利なツールですが、スムーズに活用するためにはいくつかの注意点があります。事前に確認しておくことで、入国時のトラブルを防ぐことができます。

  • 初回のESTA渡航では使えない
    MPCは、ESTAでの2回目以降の渡航者が利用対象です。初めてESTAで渡航する場合は利用できず、通常の入国審査レーンに並ぶ必要があります。
  • 提出は到着後、MPCに対応した空港で行う
    アプリでの情報提出は、必ずアメリカに到着してから行う必要があります。出発前や機内で提出しても無効になる可能性があります。
  • 通信環境が必要
    提出時や、MPCレーンで確認画面を表示する際には、インターネット接続が必要です。空港のWi‑Fiを利用するか、渡航前にeSIMや国際ローミングの準備をしておくと安心です。
  • 乗り継ぎ便がある場合は「最初にアメリカに到着する空港」で利用
    乗り継ぎでアメリカ国内線に接続する場合は、最初にアメリカに到着する空港で入国審査が行われるため、そこでMPCを利用します。

MPCに関するよくあるご質問

Q1. 初めてESTAを取得したのですが、MPCは使えますか?
A. ESTA初回渡航者は利用できません。2回目以降の入国から利用可能になります。


Q2. MPCを使えば、入国審査はいらないのですか?
A. MPCを使っても、入国審査は必要です。ただし、MPC専用レーンを利用できますので、空港が混雑しているときは時間短縮することができます。


Q3. 通信環境が不安です。オフラインでも提出できますか?
A. できません。アメリカ到着後の提出時およびMPCレーンでの画面提示時には通信環境が必要です。


Q4. アプリに家族の情報を追加できますか?
A. はい、最大12名まで同時に申請できます。申請時に家族の情報を入力し、代表者が提出します。


参考サイト

詳細な最新情報は、米国国境警備局の公式サイト をご覧ください。

本記事に関する具体的な内容や詳細につきましては、当社ではお答えいたしかねます。
ご質問は関係機関へ直接お問い合わせいただきますようお願い申し上げます。
なお、すでに関連するご予約をお持ちのお客様は、直接担当者へお問い合わせください。