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中国出張ガイド:支払い事情と決済アプリの活用法

アジア

中国での支払い事情

中国でのモバイル決済は、2023年時点で普及率が86%を超えて世界トップクラスと言われています。現在では、外食や交通機関の支払い、個人商店での買い物まで、日常生活のあらゆるシーンで現金よりもモバイル決済が主流だと言えるでしょう。それぞれの具体的な支払いシーンについてご紹介いたします。

レストランやカフェでの支払い

  • モバイル決済: WeChat Pay(微信支付)やAlipay(支付宝)が広く普及しています。QRコードをスキャンして支払いを行うのが一般的です。これらのアプリは、ほとんどのレストランやカフェで利用できます。
  • クレジットカード: 大都市の高級レストランや国際チェーンでは、クレジットカードも利用可能です。しかし、地方や小規模な店では利用できない場合があるため、事前に確認することをお勧めします。
  • 現金: 現金は使用されますが、モバイル決済が主流のため、あまり一般的ではなくなってきています。現金非対応の店舗や、現金で支払ってもおつりがもらえないケースも報告されていますので、現金以外の支払い手段を準備しておきましょう。

公共交通機関での支払い

  • モバイル決済: 地下鉄やバスなどの公共交通機関では、WeChat PayやAlipayでの支払いが可能です。QRコードをスキャンするか、アプリを使って支払いを行います。
  • 交通系ICカード: 一部の都市では、公共交通専用のICカードが必要です。これもモバイル決済アプリでチャージ可能です。
  • 現金: 一部の地方や古いシステムの交通機関では現金が必要な場合もありますが、ほとんどの主要都市ではモバイル決済が普及しています。

おすすめ決済アプリ

都市によって状況は異なりますが、短期出張者は現金やクレジットカードに加えて決済アプリを準備することで、より快適に過ごすことができます。

中国国内でよく利用される決済アプリには、WeChat PayとAlipayの2つがあります。短期滞在者が支払いを行うシーン(レストラン、交通機関、買い物など)では、WeChat Payが比較的広く使われているため、どちらにするか迷う場合はWeChat Payを選ぶとよいでしょう。

WeChat Payの使い方ガイド

以前はWeChat Payを利用するためには中国国内の銀行口座が必要だったため、短期滞在の旅行者や出張者は使いづらいものでしたが、2023年のアップデートにより、クレジットカードを紐づけて決済できるようになりました。これにより、海外からの短期滞在者も大変利用しやすくなっています。

参考リンク:日本貿易振興会(JETRO):WeChatペイとアリペイ、海外クレジットカードとの連携が可能に

WeChat Payの利用方法
事前準備
  1. アプリのダウンロード: WeChatアプリをスマートフォンにダウンロードします。
  2. アカウント登録: パスポートなどの身分証明書が必要です。また、登録途中にSMSでの認証が必要になりますので、日本国内でアカウント登録を行っておくことをお勧めします。
  3. クレジットカードの連携: 利用するクレジットカード情報を登録します。
    連携可能なブランドは、VISA、MasterCard、JCB、ダイナースクラブ、ディスカバーの5種類です。
支払い手順
  1. QRコードのスキャン: 店舗で提示されるQRコードをWeChatアプリでスキャンします。
  2. 金額の入力: 支払う金額を入力し、「支払い」ボタンをタップします。
  3. 認証: 指紋認証やパスワードで取引を確認します。
利用の注意点
  • 1回の支払い金額が200元(約4,000円)を超える場合は3%の手数料が発生します。
  • 決済額に上限があります:1度の決済で6,000元(約12万円)、1カ月で累計5万元(約100万円)、1年で累計6万元(約120万円)

利用金額によって、決済アプリやクレジットカードを使い分けるのがおすすめです。