TRiP-A

マイページ
ENGLISH

TOPICSトピックス

海外出張が快適になるエコノミークラスのおすすめ座席

海外出張のヒント

長時間のフライトは快適さが求められる一方で、エコノミークラスでの移動はどうしても疲れが溜まりやすいものです。そんな中、座席の選び方一つで快適さが大きく変わることをご存知でしょうか?

今回は、前方・後方、通路側・窓側、非常口座席など、エコノミークラスの座席選びにおけるおすすめポイントをご紹介します。さらに、上司と出張する際の座席指定のコツについても触れていますので、ぜひ参考にしてください。
お客様の次の出張が少しでも快適になりますように!

数年前と比較して、飛行時間が長くなっている問題

ロシアのウクライナ侵攻の影響で、日本とヨーロッパを結ぶ民間旅客機はロシア上空を避けるため、主に北極を経由する北回りルートを選択せざるを得なくなっています。

その結果、例えば、かつて「ヨーロッパまで最短9時間(日本-ヘルシンキ)」をアピールしていたフィンエアの運行時間は、現在約13時間と約4時間も長くなっています。フィンエア以外の欧州行きフライトも同様に運行時間が延びており、これにより座席指定の重要性がさらに高まっていると言えるでしょう。

(画像:フィンエアによる現在の羽田-ヘルシンキ間の飛行ルート)

前方 / 後方

前方

乗降口が前方にあるため、より早く降機することができます。また、主翼よりも前方であれば、エンジン音が比較的静かに感じられます。一般的に主翼部分が最も揺れが小さくなりますので、酔いやすい方は主翼近くの座席を選ぶとよいでしょう。

後方

座席指定は前方から埋まっていくケースが多く、満席になりにくい時期・区間であれば、前方と比較して乗客が少ない可能性があります。隣が空席になる可能性が高いのも後方になります。

通路側 / 窓側

通路側

通路側の座席は、他の乗客に気兼ねなく席を立てるため、特に長時間のフライトで人気があります。
また到着後に迅速に降機できるメリットもあります。

A席の特徴
  • 乗降口が前方左手にあるため、早く降機することができます。
  • 左側2席の乗客の出入りが気になるかもしれません。
  • どちらかというと右利きの人におすすめです。
B席の特徴
  • A席と同様に早く降機することができます。
  • 中央席が1席のみなので、A/D席ほど乗客の出入りがなく快適です。
  • どちらかというと左利きの人におすすめです。
C席の特徴
  • A/B席と比べると降機に時間がかかる傾向があります。
  • 中央席が1席のみなので、A/D席ほど乗客の出入りがなく快適です。
  • どちらかというと右利きの人におすすめです。
D席の特徴
  • A/B席と比べると降機に時間がかかる傾向があります。
  • 右側2席の乗客の出入りが気になるかもしれません。
  • どちらかというと左利きの人におすすめです。

窓側

窓側の座席も外の景色を見ることができ人気があります。他の乗客の移動による干渉がなく、壁に寄りかかって休むことができるため、機内でしっかり眠りたい人におすすめです。

また、学会発表用のポスターケースを持ち込み手荷物にする場合は、他の乗客の邪魔をせず足元に保管することもできます。

非常口座席

(画像:JAL公式サイトより)

エコノミークラスの中で最も人気のある座席の1つが非常口座席です。足元が広く、窓側でも自由に移動しやすいというメリットがあります。

ただし、非常口座席は有料であることや、座席指定には条件があることに注意が必要です。

以下はJALの非常口座席の利用料金と条件です。

非常口座席 利用料金(JAL)
路線 料金
日本発着=北米・ハワイ・ヨーロッパ・オーストラリア・インド 路線 10,000円
日本発着=東南アジア 路線 6,000円
日本発着=東アジア・グアム・マニラ・ウラジオストク 路線 4,000円

参考リンク:JAL 有料事前座席指定(足元の広い座席)

利用条件(JAL)
  1. 満15歳以上の方(15歳未満の方はご指定いただけません)
  2. ご搭乗に際して付き添いの方や係員のお手伝いを必要としない方
  3. 航空機ドアの開閉など、緊急脱出の援助を実施することができる方
  4. 脱出手順の案内および乗務員の指示を理解し、他のお客さまへ口頭で伝えられる方
  5. 緊急脱出時に同伴者の援助をする必要がない方
  6. 緊急脱出の援助を実施することに同意する方

参考リンク:JAL 非常口座席を事前予約されるお客さまへのお願い

番外編:上司と出張する時、座席指定の正解はある?

家族や友人との旅行は気楽ですが、上司との出張では気を使う場面が多くなります。特に長時間のフライトで隣同士になると、お互いに気疲れしてしまうこともあるでしょう。

人気のある座席指定方法は、1~2席空けて適度な間隔を取り、縦に通路側の席を選ぶことです。この方法のメリットは、隣に座らずに済むので気を使わずに過ごせる点と、コミュニケーションを取りたいときに声を掛けやすい点です。また、同じ通路側に座っているため、降機のタイミングもほぼ同じになり、相手を待たせることなくスムーズに移動できる点も利点です。

お互いの関係や性格によって最適な座席の選び方は異なるため、必ずしもこれが正解というわけではありません。参考の一つとしてお考えください。